霧島・日帰りツーリング

 

目覚ましの音で、朝4時に目が覚める。

普段仕事の時は、7時にセットした目覚ましでも起きられないのに・・・。

外は薄暗く、これから夜が明けようとしている。家人を起こさないよう、暗い部屋で着替えを済ませヘルメットを持ってバイクの所へ行く。

愛車にかけているシートカバーを外し、エンジン始動。

水冷900ccサイドカムチェーンのニンジャのエンジンは、今日も一発で、火が付いた。

 

今日のツーリング先は、南九州の霧島。

日帰りツーリングとしては、かなり遠い目的地である。

ツーリングの相棒、オスギと待ち合わせ場所で合流し、一気に宮崎の小林ICまで走る。


小林ICを降りたら、9時。予定通りです。

さあ、これから霧島だ。

県道1号線(えびのスカイライン:えびの高原までの、全長約25kmのルート)を「えびの高原」目指して進む。

平日の朝というせいか、車も少なく、とても走りやすい。

しかし、一気に走ってしまっては勿体無い。

スピードを落とし、景色を楽しみながら走る。


木々に囲まれた道を走っていくと、急に見通しの聞いた開放感満点の「えびの高原(標高1200m霧島連山を望む絶景の地)」に出る。

シールドを少し開けると、高原の風を感じる事ができる。(うーん霧島の風、最高!)


えびの高原からは、県道30号線で白鳥温泉へ進む。

白鳥温泉は、西南戦争の前に、西郷隆盛が滞在した温泉。

隆盛が、その時の心情を詠んだ句を眺めた後(意味がよく分かりませんでしたが・・・)、まだ、お店も開いていなかったので、もう一度「えびの高原」まで戻る事にしました。

「えびの高原」では、ラムネを飲みながら足湯につかる。

足だけ浸かる温泉なのに、高原の開放感と一緒になり、とても気持が良い。


足湯に浸かったら、霧島スカイライン(えびの高原から霧島温泉郷へ続く、約12kmのルート)を進む。

下りのカーブを進むと、高原の風が、硫黄臭に変わっていく。

道脇からも、源泉の湯煙が立ちのぼっていた。


国道223号線に出たら、左折して「丸尾の滝」を見に行く。

「丸尾の滝」は、高さ20m幅20mの滝で、小林温泉からの湯が流れ込んでいる為、水が白濁している滝とある。

温泉が流れ込んでいるのなら、もしかして温かいかも・・・と思い、確かめる為、滝つぼの傍まで降りて行きました。

丸尾の滝

 
しかし、思ったほど、温かくはありませんでした。


「丸尾の滝」から先に進み、「道の駅霧島」で少し早い昼食を摂る事にする。

ここで、「黒豚のとんかつ定食」を注文。食事を摂りながら、仕事をしているだろう仲間達にメールを打つ。(なんて、根性の悪い僕でしょう・・・)

美味い「とんかつ」を食べたら、霧島神宮にお参りに行く事にする。

R223から、少し入ったところに霧島神宮はあった。

階段を昇り、参拝する事に・・・。

途中に、「さざれ石」があった。「君が代」の中に出て来る、あれだ。

説明文によると、「さざれ石」とは、石灰石が雨水に溶解し、石灰分を含んだ水が粘着力の強い乳状体となり、地下において小石を集結して大きくなったものだとのこと。

国歌は子供の時から歌っていたが、「さざれ石」がどんな石なのか知りませんでした。

今、実物を目にすると、詩の意味がよく分かります。


霧島神宮で、家内安全・交通安全・あれやら・これやら、お賽銭以上の願い事をした後、「樹帯トンネル」に向かいます。

県道480号(樹帯トンネル)は左右から樹々の枝が覆い被さる、緑のトンネルが続くルート。

所々、木漏れ日が射しとても雰囲気の良い道で、緑の風の中、スピードもゆっくりと走りました。


樹帯トンネルを抜けると、再び「霧島スカイライン」に出ます。

今さっき走ったばかりの道。同じ道を走り、結局、霧島を一周半走った事になりました。

R223を東に進み、高原方面に走ります。

途中にある、「御池」が今回の最後の目的地なのです。

「御池」はR223沿いにある、霧島山系最大の火口湖。周囲約4km、深さ103m神武天皇(誰だ?)が水浴びしたという伝説のある湖です。

僕が見た、ツーリング雑誌に大きな写真で載っており、同じ構図で写真を撮りたいと思っていました。

とても、でかい湖。周りにキャンプ場、ボート乗り場があるのですが、とても静かな、そして雄大な場所でした。

後ろに見える高千穂峰に少し雲がかかっていたのが残念でしたが、霧島ツーリングの最後としては満足のいく場所でした。


今回、高速での移動が多く、霧島は120kmも走ってないのですが、120kmを、5時間かけて走った(遊んだ)ツーリング。とても内容の濃いツーリング(旅)となりました。

走ってばかりのツーリングと違い、法定速度内でゆっくり走り、気が付いた場所で止まって、またユーターンして・・・・。

時間の無駄遣いを楽しんだ旅となりました。

たまには、こんなツーリングも良いものです。

                                      by 桑っちょ

全走行:692km

燃費:18.3km/L


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