2005.10.23 シャウト・高千穂ツーリング
７月、出雲へ行って以来のツーリング。
このツーリングに集まったメンバーは、以下の野朗達だ。
Ｇ頭さん：ＢＭＷ Ｋ１００ＬＴ Ｆ川さん：ヤマハ ドラッグスター１２００
Ｓ次さん：ホンダ ＣＢ４００ＳＦ Ｔ橋さん：スズキ デスペラード４００
Ａ井さん：カワサキ Ｚ７５０ＦＸ Ｉ上さん：ホンダ ＣＢＲ１０００ＲＲ
Ｓ山さん：ドゥカティ ＳＴ−４ Ｄ井さん：ハーレー スポーツスター８８３
Ｎ上さん：ドゥカティ Ｍ９００ 桑っちょ：カワサキ ＧＰＺ９００Ｒニンジャ
２〜３日前から急に冷え込んできた。
日差しがあるのに、風が冷たい･･･本格的に秋の様相になってきたようだ。
革ジャンの下に、フリースを着込み外に出る。
早朝６時は、まだ薄暗い。
カバーを外し、姿を見せた相棒の“９００ニンジャ”は、前日にガスも満タン。
今朝も機嫌よくエンジンがかかる。
今回のツーリング先は、“高千穂”。
九州自動車道“基山ＰＡ”に７時３０分集合だ。
車も少ない市街地を抜け、Ｒ３を古賀ＩＣ目指して良いペースで走る。
日が昇っていないので仕方がないが、首から入る風はやけに寒い。
もう一枚、着て来れば良かったか･･･。
“古賀ＩＣ”から、集合場所の“基山ＰＡ”までは寒さに震えながら走りました。
基山ＰＡでは、すでに何人か集まっていた。
お互い朝の挨拶を交わし、久しぶりの再開を喜ぶ。
しかし、その中で一人、メインキーをいじりながら考え込む仲間がいる･･･ＢＭＷに乗るＧ頭さんだ。
電気系統のトラブルのようで、セルモーターは勿論、オーディオなど全て止まったままなのだ。
いったい、どうしちゃったビーエムくん！
何が不満だ、ビーエムくん！
と語りかけながら、シートを外し、ヒューズボックスを覗き込み、バッテリーを覗き込み･･･何がなんだか分からない。
分からないまま色々触っていると･･･突然、電気系統復活･･･エンジン・スタート。
なんとか、ツーリングに行けそうですね、Ｇ頭さん！
さあ、ここからツーリング・スタートです。
次の集合場所は、御船ＩＣ。各自、高速はフリー走行としました。
寒さに震えながら･･･それにしても、背中が寒い。
熊本北ＳＡでトイレ休憩。
もしや･･･やっぱり革ジャンのベンチレーションが２箇所開いていました。
背中が寒かったのは、このせいだったのか！
しかし、一度冷えた身体は、ベンチレーションを閉めたからといって、なかなか温まりません。
やはり寒さに震えながら、御船ＩＣまで走るのでした。
御船ＩＣで全員揃い、Ｒ４４５を通潤橋目指して走る事に･･･しかし、またもやＧ頭さんのＢＭＷが、ご機嫌斜め。
一度かぶったヘルメットを脱ぎ、シートを開けて･･･ヒューズボックスを開けて･･･。
電源が入った！と思ったら、また切れて！の繰り返し。
いったいどうした事でしょう？？？
この時も、なんとかビーエムくんのご機嫌を取り、エンジン・スタート･･･なんとか、ツーリングは続行出来そうです。
Ｒ４４５は山間を走る、軽いワインディング・コース。
９台のバイクは、行楽に来ている車と一緒に、行儀良く走りました。
そして、通潤橋に着く頃には、日もだいぶ昇り、震えも止まっておりました。
通潤橋は、“道の駅 通潤橋”と隣接している。
俺達は、“道の駅”の駐車場にバイクを並べて、まずトイレに駆け込む。
早朝ツーリングは、軽い利尿作用があるようだ･･･いつもより絶対に多いと思われる。
トイレから出て来てしばらくすると、目の前に見える“通潤橋”から、放水が始まった。
日曜日だけ、観光客の為に時間を決めて放水するのだが、幸運にもちょうどその時間に居合わせたのだ。
これも、ビーエムくんのおかげ･･･？
とにかく、この珍しい風景を、写真に撮らない訳にはいかない。
橋の下まで走り、ダイナミックに流れ出る放水を、写真に収める。
今日は、良い写真が撮れた。
これは、幸先良いぞ･･･なんだか、ワクワクするのだった。
通潤橋の放水を見終わり、この先の“高千穂峡”目指してＲ２１８を進む。
途中、アメリカンな野郎どもが、ガソリン・スタンドで給油･･･まったくタンクの小さなバイクは給油回数が多くて大変だ。
野郎どもの給油が終わり、再びスタート･･･しかし、エンジンのかからない人が･･･またもや、ＢＭＷＧ頭さんだ。
スタンド前の路上で、シートを外して･･･ヒューズボックスを外して･･･ハーネスを触り･･･。
おかしい！変だ！原因が分からない！
バッテリーを交換したばかりなのに･･･？？？ひょっとして･･･分かりました！バッテリーの取り付けプラグがゆるんでいました。
レンチでしっかり締めなおすと･･･やった！エンジン始動。オーディオ全開。
ヒューズなのか･･･ハーネスの断線なのか･･･難しい事をいろいろ考えましたけど、原因は至って簡単な物でした。
ビーエムくんのご機嫌も良くなり、９台のバイクは快調に“高千穂”へ入りました。
“高千穂峡谷”は、国道から細い道を降りて行くところ。
遊歩道が峡谷沿いにあり、とても気持ちの良い場所です。
峡谷にあるお店には、岩魚の塩焼きが売っています。小腹も空いているので、一匹食べようかな･･･と、考えておりました。
しかし、高森温泉館で待ち合わせしているＩ上君から、「早く来い！」との連絡が入る。
仕方がありません。今回、岩魚はオアズケです。
“五ヶ瀬川”を渡り、Ｒ３２５で一路“高森”に向かう事になりました。
Ｒ３２５も、なかなか走りやすい道です。
車も少なく、９台のバイクは良いペースで走れました。
高森に入り、“高森温泉館”に到着。
この温泉館は、入浴料４００円。大浴場と露天風呂があります。
施設もとても綺麗で、大広間があり、入浴後も無料で休憩出来るのです。
また、電話で注文すると、隣接するお店から、蕎麦やうどんを持ってきてくれるのです。
ここで、大分から参戦して来たＩ上君が、出迎えてくれました。
彼は、既に温泉に入ったよう。サッパリとした顔です。
ヘルメットを持った、むさ苦しい男達が９人。
バックから温泉セットを取り出すと、冷えた身体を温めに、温泉に向かいます。
かけ湯をした後、タオルを頭にのせ、温泉に浸かる。
温かい温泉に浸かると、冷えた身体の中を循環している血が、一瞬、沸騰するのを感じる。
天気の良い中で、露天風呂も楽しんだ後、大広間で昼食だ。
各自、お好みの料理（と言っても“蕎麦”“うどん”“カレーライス”しかないのだが･･･）を注文し、食べる。
食事も済んだら、“日田”に向けて出発です。
ここからは、Ｉ上君を含めて１０台でツーリング。
Ｉ上君は、北九州を離れた後、転職したとのこと。
前の会社の退職金で新型を購入し、“ヤマハ ブロンコ”から“ホンダ ＣＢＲ１０００ＲＲ”に乗り換え、このツーリングに参加して来ました。
そして、服装も変わりました。
これまで、Ｔシャツに半ズボンだったのが、しっかりとバイク用ギヤを身に着けていました。
彼は、大きく変わりました。
Ｒ２６５で“箱石峠”を越え、ススキの穂が風になびく“ミルクロード”を抜け、“やまなみハイウェイ”に･･･。
峠のワインディングは、右に左にバイクをバンクさせて気持ちよく走りました。
しかし、後ろから聞こえる変な音･･･“コリコリ”“ガリガリ”と･･･。
“瀬の本”で休憩した時に聞いたら、音の発生元は･･･ＢＭＷＧ頭さんでした。
高速コーナーをバンクさせる度に、センタースタンドが地面に触れて、音を出していたそうです。
気持ち、センタースタンドをかけたＢＭＷは、低くなっているような･･･そんな筈は無いですよね！
そして、ここからは、アップ・ダウンと高速コーナー満載の“ファーム･ロード”です。
Ｒ４４２沿いの“黒川温泉”を抜け、右に入ると、そこは“ファーム･ロード”。
遅い車やバスを抜き去り、走ります。
ちょっとアメリカンな野郎達にはきつかったかも･･･逆に、スポーツ･バイクやネイキッドには楽しい道でした。
Ｓ次さん！大型２輪を取ったら、どちらのバイクを買われますか？
（今日は、ＣＢ４００で楽しそうでしたけど･･･）
“ファーム･ロード”を走り抜けたら、Ｉ上君とは“日田”でお別れです。
再び９台のツーリングになりました。
Ｒ２１１で宝珠山を越え、小石原に向かいます。
“道の駅 小石原”で休憩。
続々と道の駅に入ってくるバイク７台･･･あと２台が来ません。
その２台は･･･Ｓ山君の“ドゥカティＳＴー４”とＴ橋君の“スズキ デスペラード４００”。
Ｓ山君が道に迷う筈が無いし･･･もしかして、アメリカンＴ橋君が転倒？
“ワインディングの軽業師”ドゥカティ Ｍ９００に乗るＮ上君が偵察に行く事になる。
しばらくすると、３台のバイクが道の駅に入って来た。
Ｓ山君は、ヘルメットを脱ぐなり頭をかきながら、信じられない言葉を発する。
その言葉とは･･･「道を間違えました」。
この道は、君のホームグラウンドだろう！
彼は、道を知らないＴ橋君を一緒に連れて、迷っていたのです。
彼らを待っている間にすっかり日も暮れてしまい、小石原からは、前を走る赤く光るテール･ランプと、ヘッド･ライトの明かりを頼りに帰りました。
今回のツーリングは、７月以来のシャウト・ツーリング。
朝は寒かったけど、気候の良い“秋のツーリング”でした。
天気にも恵まれ、楽しい１日を仲間達と過せました。
次回は、Ｓ次さんが大型２輪を取得し、新型を導入したら行きましょう。
その時のツーリングが“寒中ツーリング”にならないよう、早めに免許取得を、お願いします。
ｂｙ 桑っちょ
