2005.12.7　冬のプチ・ツーリング

１２月に入り、冬の寒さが本格化した。

それまで、バイクで通勤していた俺も、ローバーミニを購入したのを境に、通勤も車になった。

オートマチック車全盛の今、あえて、ミッション車を購入。

ギアチェンジをしながら、朝の２０分の通勤は、それなりに楽しい。

しかし、気になるのは、その為に定期的に動かせなくなったバイク。

特に、７５０ｃｃ刀は、１ヶ月は動かしていないだろう。

今日こそは、２〜３０ｋｍでも良いから走ってみよう…刀で。

 

昼食を食べ、午後１時より、完全冬装備でガレージに向かう。

ガレージの奥に置いてある刀の車体カバーを外し、外に引き出す。

洗車した時のまま、埃一つ無く、綺麗だ。

キーを差し込み、エンジン始動。

冷えきっている為か、アイドリングが安定するまでに、いつもより気持ち時間がかかるようだ。

アイドリングが安定したら、出発だ。

行き先は…決めていない。とりあえず、３号線に出よう。

走り出しても、なぜか吹けが悪いような気がする。

まだ、エンジンが温まっていない為なのか？

それとも、暫く乗っていなかった為に、こんな風に感じるのだろうか？

それにしても、冬の風は冷たい。

完全装備はしていたが、ヘルメットの隙間から入る風と、顎をかすめる風は、まぎれもなく冬の冷たさだ。

３号線から、若宮インター側に入る。

この道は、比較的信号が少なく、かるく流して走るには、好きな道だ。

緩やかなカーブを、かるくバイクを倒しながら、アクセルを捻る。

アクセルに反応して、刀のエンジンはスムーズに回っていく。

「やっぱり、何も問題ない。いつもの俺の刀だ！」と思う。

だんだん楽しくなってきた。こんな寒い冬のツーリングなのに…。

もう少し走ろう。

県道３０号線を進む。「なかなか、良い道じゃん！」

ヘルメットから入る風の音と一緒に、刀が吐き出す排気音が、耳に響く。

それは、冬の乾いた空気の中で、いつもより大きく響いているような気がする。

この音は、やはりバイクでしか味わえない。

窓に締め切られた車では、味わえないものだ。

やっぱり、バイクって楽しいじゃないか…冬でも。

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