2006.3.12 シャウト寒稽古 (青海島)
2006年3月12日、本日の天気予報、雨のち曇り。
最高気温8度、最低気温3度。
降水確率6〜12時は50%、12〜18時は30%。
前日までは、ポカポカ陽気で、春の訪れを感じていたのに…今日は、ツーリングには条件が悪い。
目が覚めると、窓から見える景色は、どんよりと曇っており、予報通り雨も降っていた。
7時過ぎに入ってきた連絡メールは、決行の知らせ。
ツーリング飢餓状態のメンバーは、これ位の雨では、中止にはしないつもりのようだ。
今日は、冷えるかも…少し多めにインナーを着込み、カッパを着て集合場所に向かう。
集合場所は、関門トンネル入り口の駐車場。
北九州都市高速を門司に向けて走る。
雨は、降ったり止んだり。
カッパを着ているが、その必要も無いくらいの雨量だ。
愛車カタナは、アーシングをしてから初めてのロング・ツーリング。
エンジンの調子は、はたして変わっているのだろうか…僕には、全く違いが分からない。
まあ、途中でエンジンが止まる心配は無いようだ。
関門トンネル入り口では、すでに何人かのメンバーが待っていた。
カッパを着ている奴、いない奴。
久しぶりに集まった8人は、段々強く降り出した空を時々見上げながら、暫く談笑していた。
さて、いつまでも雨宿りはしていられない。
集まってみたものの、ここから先はどうするか。
「下関の“唐戸市場”に行き、美味しい物を食べて、早めに帰る」という大人のプランも出たが、ここまで来て、それだけでは物足りない。
「どうせ愛車を汚したのだ。カッパも着ているのだ。こうなれば計画通り行くしかない」という子供のプランが採用。
8人は、計画通り“長門”に向け走り出しました。
関門トンネルを通り抜け、山口に出る。
雨は、一向に止む気配は無く、逆にひどくなっている様だ。(本当に午後から、雨が止むのか?)
ここで、今回の参加者を紹介しましょう。
先ずは、隊長のG頭さん。
ヤフオクで競り落とした“BMW R1100RS”での参加。
ドイツ人が作った信頼のおけるバイクが、なんと○○円だったそう…なんて、お買い物上手なのでしょう。
ハンドルもアップハンになっており、いつもの殿様乗りで、安定した走行です。
次に、S次さん。
大型免許を取得して、初めてのツーリング。
乗ってきたバイクは“ハーレーダビットソン ナイトロッド”。
ハーレー唯一の水冷エンジンを搭載したバイクだそうで、ちょっと違う、新しいハーレー。
しかし、実はこのナイトロッド。代車とのこと。
注文したナイトロッドは、現在アメリカ本国から日本に向け移送中とか…。
それにしても、注文したのは、去年暮れの話。ドイツ人と違い、アメリカ人(ヤンキー)の仕事は…。
そして、A井さん。
去年、出雲大社で倒れた“カワサキ FX”。
その後、曲がったハンドルも修正し、今回は更に、ゼファー1100のリヤホイール、スイングアームを移植。
そのうち、フレームとエンジン以外はゼファーになるようです。
T橋さんは…今回、レンタバイクでの参加。
レンタルしたのは、“ホンダ CB400”ネイキッドバイクです。
ずっと、アメリカンバイクでの参加でしたが、今回は、コーナーが楽しく感じるのではないでしょうか。
S山さんは、“BMW R1150R”。
去年暮れ、乗り慣れたドゥカティから、大人のツーリングをする為に買い換えたバイクでの、初お目見えです。
走り方も、隊長の殿様乗りに一歩近づいた感じです。
O田さんは、“ヤマハ マジェスティー”。
今回は、愛車のスカイウェーブは修理中だとか。
これまた、レンタバイクでの参加。
しかし、O田さんは、レンタバイクでもスクーター。スクーターに対する熱い想いが感じられました。
D井さんは、“883ハーレー”。
去年、増車した旧車の“カワサキ W1”で来るのかと思いましたが、やはり長距離は不安だったのでしょうか。
いつもの“パパサン”での参加となりました。
それにしても、増車する位なのですから、そろそろ軍手ではなく、バイク用の手袋を購入されても…と、思ったのは僕だけでしょうか。
ツーリングは、ゆっくりとしたペースで進み、道の駅“蛍街道西ノ市”で、最初の休憩となりました。
それにしても、山口の雨は冷たい。
それなりに着込んで来たのですが、身体が冷えきっています。
カッパを着たまま、店内に入り、お腹も空いたので、何か食べ物を物色。
ありました!揚げたての天ぷら。
天ぷら一枚、手に掴んで口に頬張る。
温かくて、美味しくて、ツーリング先での一寸した幸せ気分です。
さて、ここから先はどうするか。
下関方面に戻り、“唐戸市場”にて昼食を摂り、彦島フェリーで北九州に戻るか、それとも、このまま長門まで走り、“うに丼”を食べた後、秋吉台から美祢に抜け、高速を使って帰るか。
皆が出した結論は…長門で”うに丼”コース。
ツーリング飢餓状態のメンバーは、これ位の距離では満足しないようです。(ちなみに、この僕も…)
あとは、天気予報の“午後から曇り”を信じて走るしかありません。
再び、エンジンに息を吹き込み、走り出したのでした。
長門は、“仙崎”まで走りました。
長門の仙崎は、有名な“金子みすゞ”の故里です。
しかし、文学に親しみの無い僕には…あっ、そうなの!程度のものです。(申し訳ない事です…)
昼までには、少し時間がありましたので、僕達はそのまま“青海島”の先まで進みました。
そこには、“通”という地名の所があります。
ここには、“くじら資料館”があり、この町が、捕鯨の町である事を教えてくれます。
以前、和歌山の那智勝浦に行った時も、“
和歌山も、捕鯨で栄えた町。
日本全国、捕鯨で栄えた町は沢山あるようです。
現在は、国際捕鯨取締条約により、捕鯨に規制がかかっている。
しかし、捕鯨は、日本の文化。
簡単に、「動物愛護だ。自然保護だ」と言われてもなー…こう思うのは、僕だけでしょうか。なかなか、難しい問題だと感じました。
くじら資料館で、記念写真を撮ったら、仙崎まで戻り、いよいよ“うに丼”を食べる事に…。
僕達が入った店は、“喜楽”。
全員、“うにアレルギー”がない事を確認して(そんな、アレルギーあるのか?)、うに丼8人前を注文。
出てきた“うに丼”は…白いご飯の上に、生うにが敷き詰められ、真ん中に卵の黄身がのっている。
それに、醤油を少しかけて、口に頬張る。
「旨い!」
「幸せー!」
あっと言う間に、食べてしまいました。
食事が済んだら、今度は秋吉台を目指します。
予報通り、雨もすっかり上がり、カッパを脱いで走り出しました。
皮パンに革ジャン。そして愛車“ナナハン・カタナ”…絵になっているのは間違いないでしょう。(自我自賛)
秋吉台に続くコーナーは、すっかり路面も乾いており、とても楽しめました。(決して速くはないですが、それなりに…)
そして、秋吉台で写真を撮った後、美祢へ抜けて、中国自動車道にのり、北九州へ帰りました。
今回のシャウト・ツーリング。
いつものように、雨に見舞われ(誰が、雨男なのか?)ましたが、弱音を吐く奴は一人もおらず、8人の、バイクに対する熱い想いを…。
そして、遊びに妥協を許さない厳しさを、感じるツーリングとなりました。
2006年、第一回目のツーリングとしては、先ず先ずでしょう。
次回は、終始天気に恵まれる事を期待するのでした。
by 桑っちょ
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