平成14年9月1416日 信州乗鞍ツーリング

 

今回は信州乗鞍スカイライン(日本一高い標高のスカイライン)が今年の10月で一般車両の通行が規制される為、ラストランに間に合うべく、連休を使い、日程的にはかなり強行的なツーリングになりました。

出撃した有志は、以下のバカ者達です。

I園 :スズキ ジュベル250GPS(愛妻手作りのケツパット付き)

ハチベー:ヤマハ TTR250レイド(他人からの借り物)

桑っちょ:カワサキ スーパーシェルパ250(一応、所有者は嫁さん)

全車250ccオフ車ということで、長距離走行でのケツの痛さや、高速走行での不安を抱えての旅となりました。

 

1日目(914日)

シェルパのエアーチェックを済まし、新門司港1700発の名門大洋フェリーに乗るべく出発する。

フェリーターミナルに着いたら、TTRハチベーが3時半から待っていた。(ずいぶんと気合の入った奴だ。)

乗船手続きを済ませ、いざフェリーに乗り込む。考えてみれば長距離フェリーにバイクで乗り込むのは初めてだ。

二等船室の片隅を3人で陣取った後、ツーリングのルート確認や恒例のバイク談義に花が咲き、飯を食い、

酒を飲み(私は、酒がダメなのでアイスクリームを…)その日は終わった。


第2日目(915日)

430分に起きて、出発の準備をする。

フェリーは、予定通り530分に大阪南港に到着。

3台揃って、フェリーを下船して、南港中ICから高速に乗る。

予定では、南港中ICから天保山JCTを大阪市内方面に進み、

東大阪JCTを近畿道に、吹田JCTで名神高速道路に乗り換え、

一宮JCTを東海北陸自動車道に進み、

郡上八幡ICまで高速走行することにしていた。

事前に大阪の地図をインターネットで調べておいたが、

東大阪JCTを近畿道に乗り換える時に迷ってしまい、

路肩にバイクを止め地図で確認後、少し(5〜6m程)バイクをバックさせて乗り換えに成功する。

(早朝で車も少なかったので、助かりました。)

ここからは順調に進めて、大津SAで朝食を摂ることに…。

とりあえず、俺は土地のラーメンを注文する。塩味のスープで結構美味しかった。

他の2人は、どこで食べても同じ味のカレーライスを食べる。(冒険心の無い奴らだ)

窓からは琵琶湖が見え、その大きさに驚き、遠くまで来たものだと感じさせられました。

空腹も癒され、再び出発。


3台とも250ccのオフロードバイクなので、巡航100110kmで走行。これでもほとんどフルスロットル。

バイクをフルスロットルで走らせるのは、原チャリで走っていた高校生の時以来かも、

BMWでは全開する前にビビリッターが先にかかる。(俺にはこれぐらいのバイクがちょうど良いのかも…)

一宮JCで東海北陸自動車道に乗り換える時、2度目のアクシデント発生。

分岐点前のPA(羽島PA)で集合する予定だったのだが、羽島PAが無い。結局、一宮JCTまで進んでしまい、

JCT手前の路肩に止めTTRハチベーと一緒にジュベルI園を待つ。

(後で分かったのだが、羽島PAは建設中だったようだ。)

ここからは順調に進めて、郡上八幡まで進む。

郡上八幡ICの料金所で、宗祇水の場所を聞くと、オイチャンがガイドマップをくれた。

迷うことなく最初の目的地、名水100選に認定されている宗祇水にたどり着く。

宗祇水の入り口にバイクを止め、石畳の道を100mほど歩いて行くと写真で見たのと同じ場所があった。

(当たり前か…)



他の観光客と同じように、3人はその名水を一口飲む。(良く分からんが、「美味しい水だ」そう自分で思い込む。)

これで、一つ目のスポットを攻略。ペットボトルにも名水を入れ、持って行くことにする。

予定では、今日中に乗鞍に行かなければならないので、宗祇水からすぐに出発する。

(時間があれば郡上八幡の町並みを歩いてみたかったのだが…)

ここからは、R472(飛騨せせらぎ街道)を高山に向かって走る。

せせらぎ街道は、ところどころ清流が顔をのぞかせる快適なルートで、

俺にはちょうど良い緩やかなカーブが連続する道だ。高速で唸っていたシェルパも、ここでは快調に走ってくれた。

ここまで来ると、少し気温が低くなっているのか、革ジャンのベンチレーションを閉めてちょうど良い。


ちょうど昼に高山市内に入る。

ここでJAが直営している焼肉屋に入り、飛騨牛を食する事にする。

 

腹も減っていたし、「飛騨牛」と言うだけでとても美味しく感じた。

(俺の舌はいい加減なのだろうか、まっいいか)

昼飯を食べ終わり、R158で乗鞍に向かう。

R158は車もバイクも多く、みんな乗鞍スカイラインを目指しているように見えるし、

対向車線を走るバイク乗りには、時々信じられない格好をした人がいる。

(どこかの越冬隊のような人だ。乗鞍はそんなに寒いのか、事前に聞いてはいるが、この気温差はすごいものだ。)

長い渋滞をすり抜けて、乗鞍スカイライン入り口まで来る。

すでに標高が高くなっているようで、シェルパのエンジンが明らかにパワーダウンしているようだ。

駐車場ではXLR250を数人がかりで、必死にキックしている。エンジンが冷えたら悲惨なのだろうか、メカ音痴の私は、それを見て、駐車中も時々エンジンをかけ、はぐれてしまったI園が来るのを待つ。

(その頃、I園は平湯の駐車場で、俺たちが来るのを待っていたのだ)


I園と合流し、乗鞍スカイライン料金所まで進む。すでに標高も高くなっており、料金所手前の駐車場で

オーバーパンツやら持って来た服すべて着て、いざ乗鞍スカイラインへ…

しかし、乗鞍スカイラインも頂上の駐車場まで6kmの渋滞になっており、車の後ろをトロトロと進む。

そのうち完全に流れも止まり、仕方ないので対向車線を注意しながら走る。

(この頃から、TTRのエンジンの調子が悪くなる。ハチベーはキャブレターをいじくり、爆音を響かせ走ってくる…、

結局、高山市内まで…)

雑誌で見た乗鞍スカイラインの写真とは全く違う風景だ。天候も悪く、ガスがかかっていて、景色も良く分からない。(本当に乗鞍なのだろうか?何も見えないので残念でならない。)


だが、とりあえずラストランには間に合った。しっかりと料金所の領収書ももらった。写真も少ないが撮った。

キーホルダーも2個買った。と自分に言い聞かせながら、乗鞍を後にして、白骨温泉に向かった。

白骨温泉に着いたのは夕方6時近くだった。旅館を2軒訪ねたが、どれも立ち寄り湯は終わっていた。

聞くと宿泊客のチェックインが2時半からで、2時には立ち寄り湯は終わるそうだ。九州人には考えられない事だ。

(宿泊客と一緒に入ったって良いじゃない。)


仕方がないので、高山市内の宿に向かう事にする。

だが、R158はすごい渋滞。またしてもすり抜けで進むことになる。

730分に今夜の宿 飛騨高山の民宿「喜十郎」に到着。

宿のオバチャンに部屋に通された後、1日の疲れを風呂で取る。

風呂の後、すぐ食事にしてもらう。

ここでも飛騨牛が出た。昼も飛騨牛、夜も飛騨牛。やっぱ飛騨高山は飛騨牛やね。

お腹いっぱい食べた後、宿の下駄を借りて散歩に出かける。

少し雨が降っている中ぶらぶらと散歩していると、この時間でまだ並んでいる蕎麦屋を見つける。

蕎麦も食べておきたいが、腹に入る余地が無かった。

宿に帰った後、明日の計画を話し合って床につく。

(ハチベーは、すでにこの時点でTTRを自分のバイクのように話している)


3日目(916日)

7時に朝食。料理に高山の「朴葉みそ」が出る。

これは、朴葉という葉っぱの上に、こうじ味噌を載せ、きざみネギなどの具を混ぜ、火であぶって、

ご飯と一緒に食べる。

こうじ味噌の香ばしさとご飯が一緒になり、口の中でハーモニーを奏でる?(珍しかったので、土産にも買って帰った。)

食事を済ませ、支度を整えた後、お世話になった喜十郎を後にする。

とりあえず、高山陣屋に行くことにする。

高山陣屋は、江戸時代、徳川幕府が幕府直轄領としていた時の郡代所で、全国でただ一つ現存する郡代所だ。

入場料を払い中に入ると、広い玄関の間から進み、役人が政務を行った部屋、お客を接待した部屋、罪人を取り調べ

(拷問)した部屋、女中部屋、など一つ一つ案内人が説明してくれた。

説明を聞きながら回ったので、思ったより時間がかかったが、私としては見学して良かったと思いました。


その後、高山の古い町並みを歩き、飛騨牛の串焼きや、飛騨牛のにぎり寿し、五平餅、などを食べ土産を買う。

高山の観光をした後、R158(白川街道)で荘川方面に向け走る。


信号もほとんど無く、シェルパは軽快に走る。

荘川からR156(越前街道)に進み、高鷲IC手前の道の駅で昼食にする。

まだ蕎麦を食べていなかったので、蕎麦を注文する。

九州で食べる蕎麦とどこが違うのか私には分からなかった。ただ蕎麦の太さが若干太かったような気がする?

時間も遅くなっていたので、高鷲ICから高速に乗って帰ることにする。

来たときと同じように、東海北陸自動車道から名神高速道路に進む。

吹田JCTまでは順調だったのだが、ここで乗鞍ツーリング最大のアクシデント。

私は、この時最後尾を走っていたのですが、先頭2台が吹田JCTを近畿道に入らずそのまま進みそうになったので、分岐の入り口で路肩に止まり、手で合図を出す。

すぐに、先頭2台も私に気がつき、50m程先で止まり、路肩で方向転換をし、押してくる。

それを、対向車線側にいたハイウエイパトロール車に、乗り換えるまで、注意を受け監視されました。

(車がバンバン走る中での出来事だったので、冷や冷や物でした。車だったらとても出来ない芸当でしょう。

I園はその時、側溝に足を取られ、ジュベルを倒したようでしたが、とにかく無事で何よりでした。)

こんな事もありましたが、南港中ICまで無事に走り、

名門大洋フェリー 大阪南港1740発のフェリーに予定通り間に合いました。

帰りのフェリーでは、明石海峡大橋を見物し、明日からの仕事に備えて早めに寝ることにしました。


今回のツーリングでは、乗鞍スカイラインが天候に恵まれなかった事、時間が遅く白骨温泉に入れなかった事は残念でした。

しかし、計画を立てる段階で、日程に余裕が無く慌しいツーリングになる事は予想していましたが、

事前に情報を集めた結果、あまり無駄も無く、宗祇水、高山陣屋、高山の町並み等の観光スポットも行けたので、

良かったと思います。

また、仕事で長期の休みが取れない自分達でも、乗鞍ラストランに間に合えた事は、これからのバイクライフの中でも、きっと良い思い出になると確信できました。

By 桑っちょ


 

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