平成168月 上津江・南阿蘇 家族キャンプ

 

我々家族は、毎年盆休みを利用して、遊びに行く。

去年は、東京ディズニーランドで豪遊したが、さて今年は・・・。

 

結局、どこにも宿の予約を取らないまま、8月になってしまった。

子供たちと話し合って、キャンプをする事になるが、最近のキャンプ場は、予約を入れないとキャンプも出来ない所が多い。

それではと、予約無しでキャンプできる、上津江の「市ノ瀬公園キャンプ場」と、

南阿蘇の「鍋の平キャンプ場」に行くことにする。

 

キャンプ1日目 (8月12日)

 

サワカの夏期講習が、午後まであった為、盆の渋滞を避ける意味で、出発は夕方、サワカが帰って来てからにする。

出発までには、時間がたっぷりあるので、ゆっくりと車に荷物を積んでおけば良い。

しかし、昼飯を食べた後、うとうとしていて、気が付いたら4時。

慌てて、着替えの用意、食材の積み込み、サワカとハナのお迎えと、動きまわり、やっとの思いで、全員、車に乗り込み出発したのは、夕方6時であった。

 

走り出して、途中のコンビニで、今夜の晩御飯、おにぎり・サンドイッチなどを買い、車の中で食べながら走る。

今年の一般的な盆休みは、13・14・15日。

今日は、その前日。しかも出発時間を遅らしている。にもかかわらず、3号線の流れが悪い。

キャンプ場に、出来るだけ早く着きたいので、遠賀からは、若宮ICを目指して走る事にする。

この選択は、正解だった。渋滞も無く、日田ICまで、快適に走る事ができた。

 

日田ICを降りてからは、国道212号線を阿蘇方面に向けて走るが、雨が降ったようで、路面が濡れている。

雨の中のキャンプは大変だ。山の中のキャンプ場なので、不安が過ぎる。

しかし、212号線から442号線に進むにつれ、路面も乾いてきた。心配は無いようだ。

 

鯛生金山を過ぎ、目的地の「市ノ瀬公園キャンプ場」に着いたのは、10時前だった。

後ろの席で寝ている子供達を起こして、すぐにテントの設営に取り掛かる。

まずは、ランタンに火を入れ、明かりを確保。

そのランタンの明かりの中、テントの設営を行う。

子供達も、協力的だ。

ペグも打ち付けて、本日の我が家は完成する。

その後、テント内に、ウレタンマットを敷き、寝袋を放り込む。

これで、家族がゆっくり休める寝床は完成する。

これまでに、かかった時間は、約30分ほどだろうか・・・、子供達の成長ぶりを感じる。

 

公園内では、熊本から来ていた子供連れのグループがおり、子供達が走り回っていた。

サワカとタカヒロは、すぐ仲良くなって、一緒に走り回り遊んでいた。

我々はハナと一緒に、テントの中で、おつまみを食べながらゆっくりする。

そのうち、そのグループ達も帰り、辺りは静かになる。

この公園は川辺のキャンプ場なので、川のせせらぎだけが聞こえてくる。

そして、我々も眠りにつく。

 

キャンプ2日目 (8月13日)

 

キャンプ場の朝は早い。しかし前夜が遅かった為、7時くらいまでテントの中でゆっくりしていた。

そろそろ、朝ご飯の用意でもしようかとテントの外に出た時には、隣のキャンパーは、食事の仕度をしており、コンロにも火がついていた。

 

本日の朝食の食材は、ロールパン・ハム・荒挽きウインナー、そして、昨日買っていたコンビにおにぎりだ。

サワカがナイフでロールパンに切れ込みを入れ、その間に厚めのロースハムを挟む。

小さなロールパンに一枚のハム、贅沢な量だ。荒挽きウインナーは、ボイルして食べる。

簡単なメニューだが美味しい。


こうして、朝食を済ました後、子供達は水着に着替え、川遊びに行った。

行ってすぐに、魚が泳いでいると呼びにくる。

まさか、と思って行ってみると、20cm位の魚が一匹泳いでいる。

名前が分からないので、ヤッコが「タナカ君」と名づけた。

この後、この「タナカ君」は隣のキャンパーに網で捕らわれてしまい、絶命する事となるが、巡りめぐって、タカヒロの手に入ってきた。

後で、分かったのだが、「タナカ君」は「あぶらめ」という魚でした。


朝食の後片づけを終え、日陰を作る為タープを張った後子供達と一緒に、川遊びをする。

イカダ遊びは、結構楽しい。ヤッコもイカダに乗って遊んでいたが、バランスを崩し、川に落ち、ずぶ濡れになる。

それを見て、周りの人達が笑っていたのを、私は見逃さなかった。


そんな風に、子供達と過ごしていたら、昼食の時間になった。

昼食は、肉入り焼きそばだ。

具材は、豚肉、キャベツ、モヤシ。そばは5人で3玉。

キャベツをサワカとタカヒロが、適当な大きさに切る。

それを、ヤッコが、小さなフライパンで一人前ずつ炒める。

これも、簡単なメニューだが、水遊びをして、お腹を空かせた子供達には御馳走だ。

3人前を5人で分けて食べても、具材が多かったので、ちょうど良い量だった。

食べ終わった子供達は、すぐまた、川遊び。よっぽど気に入ったらしい。

見ると,福岡から来ていた6人組の若いグループと一緒に遊んでもらっていました。

ウチの子供達は、誰とでも、すぐ仲良くなるようだ。

ただ一人、ハナだけは、日陰でお昼寝をしました。


キャンプは、とにかく遊んで、食べて、(一人だけは飲んで)の繰り返し。

夕方になると、今度はバーベキューの始まりだ。

食材の肉は、タップリと用意してきた。

手際よく、炭に火を起こし、バーベキューの準備を行う。

その間に、ヤッコはご飯を炊く。

カルビー、ロース、スペアリブ。スーパーで買ってきた肉で、特に高級な肉ではないが,屋外で、炭で焼いて食べれば、美味しくなる。

ご飯も、最高の炊き上がりで、ご飯党のタカヒロは、「美味しい」を連発する。

そしてタカヒロは、最後に、昼間の「タナカ君」も塩焼きにして食べました。


                        「タナカ君お前の命は、俺がもらったぜ!」

 

バーベキューが終わり、日が落ちて暗くなったら、6人組のグループと一緒に、花火を楽しむ。

今年のハナは、全く花火を怖がらず、サワカとタカヒロが、お兄さん達の花火を見に行っている間も、

一人で、花火に火をつけ、楽しんでいた。

全く手がかからない。ハナの成長ぶりを感じる。

 

こうやって、キャンプ2日目は、ゆっくりと過ごし、5人は眠りについた。


 

キャンプ3日目 (8月14日)

 

今日も、ゆっくりと起きる。

持って来た食材も残り少なくなってきた。考えて料理しなければならない。

まず、ご飯を炊き、昨日残った肉をフライパンで焼き、ボイルした荒挽きウインナーを、おかずにして食べる。

今日のご飯は、少し焦げてしまった。鍋の底のオコゲは煎餅みたい。

それを、箸で剥がし食べてみる。香ばしい味。キャンプならではの味だ。

 

食事が済んだら、子供達は、さっそく川遊び。

大人達はというと、今日の昼からは、南阿蘇の高森まで移動する予定なので、道具の片付けをして、少しずつ車に荷物を積み込む。

ゆっくりとした作業。

片付けが終わった頃には、ちょうど昼になる。

 

昼食のメニューはミートソース・スパゲティー。

鍋に湯を沸かし、5人前のスパゲティーをゆでる。

麺が出来上がったら、レトルトパウチのミートソースを、麺をゆで終わったお湯につけ、あたためる。

食器もあまり必要なく、後片付けが非常に簡単な料理だ。

 

昼食を食べ終わり、素早く後片付けを行い、車に乗り込む。

さあ、南阿蘇の高森を目指して出発だ。

走り出してすぐ、すごい勢いで雨が降り出した。

公園でバーベキューをしていた人達の事を考えると、我々は、なんと運が良いのだろうと思う。


上津江から小国にぬけ、212号線で大観望。

それから、やまなみハイウェイ、産山の農道を走り、国道57号線に出る。

57号線からは、国道265号線で高森に向かう。

途中、雨が降ったり止んだりしており、路肩には、オートバイツーリングをしていた人達が、所々で雨宿りをしていた。

盆の連休を使ってのツーリング。各地から阿蘇を目指して走ってきたライダー達。

違った意味で、ツーリングの思い出になったであろう。

 

高森の「鍋の平キャンプ場」に着いたのは、3時頃。

雨は降っていないが、雷の「ゴロゴロ」という音が、遠くから聞こえる。

子供達に、夕食を食べて、このまま帰るか、それともキャンプをするか聞くと、サワカが、どうしてもキャンプしたいと言う。

大人の考えでは、面倒なキャンプは避けたいところだが、雨の中のキャンプを経験させても良いかと思い、サワカの意見を取り入れる事にする。

 

キャンプをするとなれば、雨が降り出す前に、テントを設営した方がいい。

受付けを済まし、家族皆でテントを設営する。

今回2度目のテント設営。

昔、「豊臣 秀吉」が敵陣の中に、一夜にして、砦を築いた「墨俣の一夜城」のごとく、あっという間に、テントは立ち上がった。

 

夕食は、食べに行こうかとサワカに言うと、どうしても、シチューを作りたいと言う。

それではと、材料を買いに、近くのスーパーまで買い物に行く。

ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、牛乳などの材料と一緒に、冷えたチューハイも数本買い、キャンプ場に戻る。

 

すぐに料理に取り掛かるが、雨がひどく降り始め、雷も鳴る。

料理中は、ハナをテントの中に入れておいたが、彼女は、雷の鳴る中でも、全く怖くなかったようで、一人で踊って遊んでいた。

以外に豪胆なのかもしれない・・・。

 

シチューが出来上がったら、テントの中での食事となる。

シチューとパンだけの食事だが、みんなで食べれば美味しいし、こんな雨の中でのキャンプも、楽しいものだ。


食べ終わった頃には、雨も小止みになり、近くの「高森温泉館」という温泉センターで、2日間の汗を洗い流しに行くことにする。

温泉で、綺麗に身体を洗い、ゆっくり風呂につかり、風呂上りには、エアコンの効いた部屋で横になって、9時頃まで過ごす。

サッパリとした後は、キャンプ場に戻り、就寝。

3日目はこうして終わった。

 

キャンプ4日目 (815日)

 

今日が、キャンプ最終日。盆休みも今日までだ。

目が覚めたとき、雨は上がっており、曇り空が広がっていた。

食事の仕度をする為、車から椅子を降ろし、テーブルとセットする。

今朝のメニューは、ご飯とボイルした荒挽きウインナー、昨日買っておいたステーキ肉、そして、インスタントの味噌汁だ。

今回のご飯は、少し炊き方が足らなかったのか、ゴッチン飯だ。

それでもタカヒロは、おかわりをして、炊いた分のご飯は、一粒も残さず食べた。


食事が済んだら、子供達と一緒に後片付けをして、キャンプ場を後にする。

高森まで来たので、「湧水トンネル公園」に行くことにする。

湧水トンネルは、明治時代に鉄道を通す為に、掘られたトンネルだが、途中で、水が噴出し、工事が中止になったトンネルだ。

トンネル内は、真夏なのに20℃以下で、とても涼しい。

この時期は、トンネル内は七夕飾りがしてあり、観光客の目を楽しませてくれる。


湧水トンネルでの散歩を楽しんだ後、高森田楽を食べに、「高森田楽の里」に行く。

ちょうど昼時とあって、お客さんがいっぱいだ。

しかし、すぐに囲炉裏に案内され、田楽料理を楽しむことが出来た。

エアコンも無く、無数に囲炉裏のある部屋。

料理は、とても美味しいのだが、汗が体中から噴出してくる。

汗かきのサワカは、額にいっぱいの汗をかいて、食べていた。


田楽を楽しんだ後は、昨日の「高森温泉館」に行く。

そこで、田楽で噴出した汗を洗い流し、エアコンの良く効いた部屋で休憩した後、一路、北九州の我が家に向け、帰路につく。

これで、2004年の楽しい夏の家族旅行は終わった。


今年のキャンプは、雨の中でのキャンプもあり、大変だったが、子供達も、色々と手伝いが出来るようになり、以前のようにキャンプ場で大きな声を出す事も無くなり、子供の成長ぶりを感じた旅だった。

また、帰ってから3日も経つのに、疲れが取れない。我が身の衰えも感じた旅でした。

 

                                    by 桑っちょ

 

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