鳥取・島根 山陰ツーリング

 

もう何年も前から、出雲までツーリングに行きたかった。

そして、今年やっと計画が実行されることになり、この長距離ツーリングに参加した男達は以下の

10人だ。

 

ゴンさん :ホンダ CB750          スエさん  :ホンダ CB400スーパーフォアー

オスギさん:ドゥカティ ST−4         ドサケンさん:ドゥカティ M900

アラさん :カワサキ Z750FX        ハチベーさん:カワサキ KLX250

ムラさん :ホンダ NSR250         タカさん  :スズキ デェスペラード400

オリさん :スズキ スカイウェーブ400     桑っちょ  :スズキ GSX750S 刀


第1日目(7月16日)

 

今回のツーリングは、新門司から神戸までをフェリーで行くことにする。

これなら、夜中寝ている間に関西地方まで行け、時間の短縮を図れるからだ。

フェリーは阪急フェリーを使うことにする。

新門司を6時30分出港、神戸には翌日の5時30分に到着する。

前日から、旅の支度には余念が無い。

午前中の仕事を終えて、自宅に戻り、今回の旅の相棒GSX750S刀に荷物を固定する。

まだ、集合時間までには時間があるが、途中レッド・バロンに寄って、タイヤのエアーチェックをしてもらおう。

エンジンを始動させるべく、チョークを引く。

すると、考えられない事が発生。

チョークがポロンと抜け落ちてしまったではないか・・・(シマッタ!)

アイドリングが安定しないまま、レッド・バロンに走る。

レッド・バロンのサービスマンに、抜け落ちたチョークを渡し、応急修理を施してもらう。

いやー、いきなりツーリングをサポートしてもらう事になるとは・・・。ホント助かりました。


新門司のフェリーターミナルには、集合時間の5時前に到着。

すでに、全員が揃っておりましたが、ムラさんのNSR250もタイヤのバルブからエアーが漏れていた様で、来る途中、スタンドで交換してもらって来たようでした。

また、ゴンさんのCB750は、来る途中アイドリングが安定しなかった様子。

エンジンが何回もストールしたそうです。もしかして、オーバーヒート?


旧車組は、全員が不安を抱えながらの出発となりました。

車より先に、乗船を済ませ2等部屋に入る。

もう既に、この時点でジャケットの中は汗だく状態。

風呂が混まないうちに、浴衣と下着を持って汗を流しに行く。

風呂に入った後は、何時もより早い夕食を食べに船内の食堂に行く。

10人全員、完全に旅モードに入っており、たいした飯でもないのに笑顔いっぱい。

会話も楽しいものでした。

食事を済ませた後も、部屋で缶ビールとツマミで盛り上がっておりました。

 

第2日目(7月17日)

 

早朝5時ごろに、船内放送で目が覚めました。

どうも、昨夜は霧が発生していた様子。船を減速して航行した為、20分ほど到着時間が遅れるようです。

時間もたっぷりあるので、展望風呂に行く事にしました。

その後、朝のモーニング・コーヒーを飲みながら、身支度を整え、いよいよ旅の始まりです。

トラックの排気ガスとエンジンの熱気が充満している車両甲板に降りて行き、バイクに荷物を固定する。

早く、ここから出たいものだ。

港に接岸され、トラックに続いて下船する。


全員揃って降りたつもりだった・・・。

しかし、NSRムラとM900ドサケンがついて来ない。

六甲大橋の手前で、2人を待つことになる。(このロスタイムが、大山で大きくひびく事になるのだった・・・)

遅れた2人と合流した後、六甲大橋を渡り、磨那ICから都市高速3号線を西に進む。

そして、名谷Jctで山陽自動車道に進み、北上。

三木Jctを東進。

神戸Jctで中国自動車道を西に進み、佐用ICで高速を降りた。

これで、かなりの距離と時間を高速で稼いだ事になる。

それにしても、400ccスクーターの走行性能は只者ではない事に全員がビックリ。

高速道路を、巡航100km以上(120kmくらい)で楽に走ってきたのでした。

(次回のツーリングには、全員がスクーターに乗り換えてくるのでは・・・)


佐用ICを降りたら、国道373号線から53号線(智頭街道)と北上し、鳥取を目指す。

宮本武蔵生誕の地が途中にあり、道沿いには、武蔵の名が所々にあった。

鳥取市内に入ったら、賀露町に行く。

鳥取はカニが有名。賀露町には、カニの看板が、いたる所にたっていた。

(ただこの時期は、カニよりイカのようですが・・・)

そして、私達は、地元でも有名な「海陽亭」と言う店に入る。

じつは、オスギさんが、インターネットで予め調べておいた、地元でも有名な

美味しい店なのだ。

予約もバッチリと入れており、並んで待っているお客さんの横を通り抜けて席につく。

エアコンの良く効いた部屋で、みんな真面目にウーロン茶で乾杯。

イカ定食(1800円)を美味しくいただきました。


豪華な昼食を済ましたら、鳥取砂丘へ出発です。

国道9号線を、わずかに東進し、鳥取砂丘に到着する。

さすがに、日本最大規模の砂丘。

ラクダも何頭かいましたが、とても絵になる光景です。

遠くに見える海は、この砂丘を歩いていけば、海にたどり着くことは間違いないと確信できますが、

とても、この暑い中を海岸まで歩こうとは思いませんでした。

そして、鳥取砂丘で集合写真を撮った後、鳥取名物の梨を使った「梨シェイク」を食べました。

梨シェイクを食べながら、オスギさんの頭を見ると、さっきまであった筈のサングラスがありません。

どうも、砂丘で落として来てしまったよう。戻って探しても、砂丘に消えたサングラスは戻っては来ませんでした。

彼の、それからの落ち込みようは・・・ご愁傷様でした。


砂丘観光を済ましたら、いよいよ大山へ向けて走り出します。

海岸線を走る、国道9号線を西に進み、北条から、国道313号線(備中街道)を南に下る。

それにしても、今日は天気が良い。

良過ぎて、メッシュジャケットの効果も感じられません。

途中、ものすごく長いトンネルがあり、(後から地図で確認したら「犬挟トンネル」と分かりました)

その中で、鳥取県から岡山県に入りました。

トンネル内は、とても涼しく、しばらく出たくない程でした。


国道313号線から、県道422号線(蒜山大山スカイライン)を大山に向けて進みます。

とても、走りやすい道で、かるいワインディングを楽しみながら走る。

そして、大山を一周すべく、県道45号、44号、34号、30号と大山を時計回りと逆に進みます。

しかし、このルート選択は失敗でした。

ほとんどが、草木に囲まれた舗装林道みたいなもので、眺めもあったものではありません。

それに、途中でKLXハチベーのガソリンが心細くなり、彼とST−4オスギは、本隊と別れて、

別ルートで境港へ向かうことになりました。

時間も、だんだんと遅くなり、完全なる大山一週を断念。

大山のメインルートを走らずに、県道24号線から国道431号線と、境港を目指す事になりました。

 

国道431号線を走り、米子市から境港市に入った所で、ST−4オスギとKLXハチベーと合流。

10台で、今晩の宿「みなと荘」に向かう。

宿に到着して、すぐに浴衣に着替え、食事を摂ることにする。

生ビールをジョッキに注いでもらい、全員で乾杯。今日一日のツーリングの話に盛り上がりました。

食事が済んだら、汗でべたべたになった身体を洗いに、大浴場に向かいます。

少し熱めのお湯に浸かり、綺麗に身体を洗ったら、本当に生き返った気がしました。

部屋に戻ると、1人2人と、まだ興奮から覚めやらない者達が集まってきます。

エアコンの効いた部屋で、目頭が重たくなるまで、バイク談義をしておりました。


第3日目(7月18日)

 

今日は、ツーリング最終日。

本日の、メインは出雲大社。7時30分の朝食を食べたら、すぐに出発する予定です。

しかし、ここまで来て「みずきしげるロード」に行かない手はありません。

それなら・・・「朝5時に起きて、写真だけでも撮ってこよう」と言う事になりました。

いつもなら、そんな早い時間には起きられませんが、こういった場合は、なぜか起きられるものです。

この早朝ツーリング組に参加した者達は、ST−4オスギ・M900ドサケン・Z750アラ・

CB400スエ・CB750ゴンそして、750刀の私でした。

寝ている者達を起こさないように、そっと着替えて、カメラを片手に持ち出かけます。


壊れているチョークレバーを、優しく引っ張り、セルスターターを押す。

刀のエンジンは、調子よく始動。そのままアイドリングが安定するまでチョークをやさしく、やさしく引っ張っておきます。

アイドリングが安定したら、まずは、境水道大橋に向かいます。

ここは、ツーリングマップルでも掲載されている場所。

橋の下から、橋をバックにバイクと写真を撮ってみる。

上手く撮れたかどうかは、帰ってみないと分からないが・・・何枚か撮ってみました。

その後「みずきしげるロード」に行く。

ここは商店街で、道の両側に「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる妖怪のオブジェが沢山建てられている。

早朝とあって、人もいなく、もちろん開いている店もない。

昼間なら買い物客も多く、賑やかな街並みなのだろう。

俺達5人は、思い思いに写真を撮りながら、バイクを降りて朝の散歩を楽しんだ。

旅に来て、少し早起きをして、こうして、ゆっくりとした時間を楽しむ事は贅沢だと思うのは俺だけだろうか・・・。

すごく、得した気分になりました。

 


朝のプチ・ツーリングから帰り、宿で朝食を食べる。

今日は、昼前に出雲で蕎麦を食べる予定なので、少し軽めに・・・。

しかし、旅の朝飯はいつもより美味しい。ついついお替りをしてしまうのだ。

お腹もいっぱいになり、さあ出発だ。

バイクに荷物を固定し、宿の前で記念撮影した後、出雲大社に向けて走り出す。

県道47号線を西に進み、八束町の、江島と大根島に架かる橋を渡り進む。

この道は、とても走りやすく、気持の良い道でした。

その後、国道431号線に入り、「穴道湖」を左に眺めながら走ります。


出雲大社に到着。

駐車場にバイクを停め、ヘルメットとジャケットを脱ぎ、出雲大社に参拝しに行きます。


ここで、頂いたパンフレット(出雲國神仏霊場)の一文を紹介します。

神々のふるさと出雲の国。神話に彩られた数多くの神社・仏閣が昔ながらの美しい景観の中で静かなときを刻んでいます。神無月といわれる十月も、この出雲では神在月(かみありづき)と呼ばれ、全国の八百万の神々が集われて、信仰に基づいた祭事や伝統行事も数々行なわれています。また、穴道湖と中海を囲んで海、山、川の美しい景色と、人々の心豊かでつつましやかな生活が一体となってあり、古くから「ご縁」を大切にしてきました。

「出雲國神仏霊場」は、ここに由緒ある十二の神社と仏閣を訪れる巡拝の道であり、この地をゆっくりと歩き、大自然の中で生かされている自分を発見し、心の安らぎを感じていただくことを念願しています。

 

いやー、初めて知りました。

出雲には十二も神社・仏閣があり、出雲大社はその中の一つだったのです。

全くの無知でした。

出雲大社は、昔ながらの、趣のある建物で、結婚式場も隣接されており、この日も結婚式が行なわれていたようでした。

今回、お土産も買わずに、ここまで走ってきたので、神社で「しあわせの鈴」を三人の子供達に買って帰ることにしました。


出雲大社参拝を終えて、割子そばを食べに「八雲」と言う店に入りました。

みんなで、3段の割子そばを注文。出雲そばの味に舌鼓を打ちました。

会計を済ませ、涼しい店内から、再び雲一つ無い暑い青空の下にでる。

駐車場まで戻った時、1台のバイクが、妙に傾いている。

なんと、アラさんのFXが・・・。

暑さの為か、サイドスタンドを立てていた場所に穴が開いてしまい、横にあった木の柱に寄りかかっていたのだ。

幸いにも、ライトステーで受けていた為、傷一つ付かずに済んだのだが、もし木の柱が無かったら・・・。出雲大社参拝の御利益でしょうか・・・ツーリングは続行できそうです。


出雲大社を後にして、国道184、54号線(出雲街道)を南下。

中国自動車道・三次ICを目指します。

この出雲街道は、とても走りやすく、気持ちの良い道でした。

ただ、ここでもアクシデント発生。

ゴンさんの、左のパニアケースの蓋が、走行中に外れて飛んで行ってしまったのです。

戻って、探してみたのですが、蓋はブーメランのように飛んで行ってしまったのか?

見つかりませんでした。

仕方が無いので、ここからは、パニアケースの上からネットを張って走りました。

 

三次ICからは、各自のペースで、壇ノ浦PAまで走りました。

こうして、終始天気に恵まれた、3日間のツーリングが、無事に終わりました。

 

今回、足回りを整備した750刀は、ずいぶん乗り易くなり、900kmを超える

ツーリングでしたが、かなり楽しめました。

また、新メンバーが2人加わり、多少のトラブルはありましたが、終始楽しめたと思います。

それにしても、スクーター・・・。

認めたくは無いが、ツーリングを楽しめるバイクだ。という事が良く分かりました。

特に、NSRムラは、ほんの少し貸してもらい乗った為に・・・買い替えを考えているとか・・・。

次回のツーリングでは、何台のスクーターが参加するのでしょうか・・・?

良い事は分かっているが、俺は認めないぞー!!!

by 桑っちょ


戻る

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送